始めに、この記事は「企画やマーケ、Webディレクターを含めた上流工程での経験が5年以上」の方は見る必要がないかもしれません。
ただし、以下のような方々は最後まで読んでいただくことで、必ず今後の業務やキャリアに大きな影響を与える一冊と出会えるはずです。
- 未経験からWebディレクターになりたいと考えている
- 全くの異業種からWebディレクターになった
- 新卒入社でWebディレクターになった
- 制作職からWebディレクターになった
今回紹介する本は、新卒でWebディレクターとなった私が、読んだ翌日から仕事に対する意識が劇的に変わったものだけを厳選しました。
もちろん、経験として学び、既にスキルとして身につけている人もいますが、常に実践している人と知らない人とでは、今後のキャリアに大きく差があると考えています。
もしあなたがWebディレクターとして「コミュニケーションの取り方がわからない」「もっと上手く仕事をしたい」と悩むことがあれば、ぜひ最後まで読んでみてください。
きっと私と同じように、新たな世界へ導いてくれる本と出会えるでしょう。
書籍ごとに得られるスキルも違いますので、「そのスキル身につけたい!」と思った本だけでも要チェックです!
仕事術・思考に関するおすすめ4冊
入社1年目の教科書
- 仕事がデキる社会人の3大原則が分かる
- 毎日の仕事への考え方が変わる、楽しくなる
- 効率的な仕事の進め方が身に付く
- 上司から圧倒的な信頼を得る
まずは新卒社会人の定番でもあるこの本。
入社前の読書課題として、読ませている企業もあるようですね。
私は新卒2年目の時にこの本と出会ったのですが、もし入社前に読んでいたら「あんなに残業しなくてすんだなあ」とか「もっと上手くディレクションできたなあ」と思い当たる節が数多くありました。
この本はビジネスパーソンとして基本的かつ重要なルールを網羅しており、知っているだけで仕事が効率的に進められるようになります。
「なぜ資料は50%のクオリティでも早く提出すべきなのか」「なぜメールは24時間以内に返した方が良いのか」という問いにピンとこない方はぜひ読んでみてください。
40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法
- これまでとは別視点で目の前の課題を見ることができる
- アイデア出し能力が上がる
- 物事を分かりやすく伝えるスキルが身に付く
- 会議を効率よく進行し、有意義な議論ができる
- 課題解決のアプローチが分かる
Kindleで爆発的なヒットを記録し、大幅に加筆された当本。
実は、社会人1年目の方にはオススメできません。
なぜなら、一定期間の実務経験がないと、自分の業務に当てはめながら読み進めるのが難しいからです。
逆に言うと、経験さえあれば、明日からの業務で存分に活かせます。
この本では「ロジカルシンキング」を軸に、思考法、伝達法、効率的な会議法などについて会話形式で解説しています。
それらをWebサイトの課題解決や、資料作成、制作とのコミュニケーション、お客さんとの打ち合わせ等の日頃の業務に当てはめることで、常に根拠と自信を持てるWebディレクターへとレベルアップできるでしょう。
図解鬼速PDCA
- PDCAの回し方が身に付く
- 物事の優先順位が付けが上手くなる
- Webサイトや自分の組織内の課題解決を導くことができる
- チームメンバーの進捗管理方法が分かる
よく「PDCAを回す」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、実際に体験している方はそう多くないのではないでしょうか。
この本ではPDCAの重要性から、始め方〜継続方法を体系的に教えてくれます。
もしあなたがWebサイトの運用担当だったり、組織のリーダーである場合、記載されているフレームワークを利用するだけで安易に今後の道筋が見えてくるでしょう。
まだPDCAの魅力と重要性に触れたことがない方は必見です。
頑張らない働き方
- 将来のキャリアパスをイメージしながら今の仕事に取り組める
- 「とにかく頑張る」をやめることができる
- 「やらなくていい業務」を見極める力がつく
- フィードバックの対義語、「フィードフォワード」の習慣が身に付く
- 生産性がを上げる意識が身につく
上司から仕事を振られると、無意識に「頑張ります」と答えてそのまま業務を引き受けてしまう癖がついていませんか?
実は私も、Webディレクターとして半年〜1年くらいはそのような働き方をしていました。
しかしそれは、脳を停止したまま仕事をしていることと同義で、より効率的・効果的なタスクを見つける余地すら無いことになります。
この本は、仕事の本質を探り、生産性を高める考え方を身に着けるのに最適です。
もしあなたやあなたの組織が、なんとなく業務をこなしていると感じた時はぜひ手に取ってみてください!
コミュニケーション・伝え方に関するおすすめ4冊
人を動かす
- 人に好かれるスキルが身に付く
- 人を説得するスキルが身に付く
- 人に協力してもらうためのスキルが身に付く
私が社会人になる前は、お互いを熟知している仲が良い人たちと過ごす機会がほとんどでした。
それ故に、属性が違う人たちと仕事をするためのコミュニケーションスキルを学ぶタイミングはなかったと思います。
しかし、Webディレクターとして働いていると、人に「指示する」「依頼する」「交渉する」といったことが日常茶飯事です。
中には相手にお願いしづらいこともありますが、この本を読めば、相手が喜んで対応してくれるかもしれません。
社会人のコミュニケーションの教科書として、気になる方はぜひ読んでみてください!
嫌われる勇気
- 対人関係で悩まなくなる
- 生活の中での「気にしい」が軽くなる
- ディレクション業務での悩みが軽くなる
先にも述べたとおり、社会人になればいろんな人と関わることになりますが、Webディレクターは社内・社外でのコミュニケーションが欠かせません。
自分の思い通りにいかなかったり、苦手な人と出会うこともあるはずです。
そんな時、この本があなたを救ってくれるかもしれません。
私が特に感銘を受けたのは「課題の分離」という考え方。
それはつまり、「他者の期待に応える必要はない」「他人の課題に土足で踏み込まない」ことを意味します。
もしあなたが、人間関係で悩んでいるのであれば、ぜひ読んでみてください。
きっとその日から、その悩みが無意味だったと感じるでしょう。
伝え方が9割
- 相手に「イエス」と言わせる言い回しが身に付く
- メールやチャットで印象の良い文章スキルが身に付く
- キャッチコピー作りに自信がつく
Webディレクターのコミュニケーションは対面だけではなく、メール、電話、チャットと多岐に渡ります。
特に文章で送るものは顔が見えない分、些細な言葉遣いで印象が大きく変わってしまいますよね。
私たちが日常で使用しているコトバは、同じ意図でも表現方法によって相手の受け取り方が変わります。
もしあなたが日頃伝え方で悩んでいるのであれば、この本を読んで、相手に好印象を与える伝え方を身につけましょう!
また、コミュニケーションだけでなく、サイトに掲載するコピー作りも劇的に上手くなりますよ!
ロジカルな話し方入門
- 社内やクライアントに対して、納得感のあるプレゼンができるようになる
- クライアントが自分の話に興味を持って耳を傾けるようになる
- 好印象かつ分かりやすい伝え方が身に付く
上司に自分の資料を説明する時や、クライアントにプレゼンする時に「何かツッコまれて答えられなかったらどうしよう・・」と不安になることはありませんか?
そうなる前にこの本を読んでおけば、「事前にどんな情報を準備しておくべきか」「どうすれば分かりやすく伝わるか」が明確になります。
Webディレクターは根拠が必要なクリエイティブ職です。ロジカルに伝えるのが苦手という方はぜひ読んで見てください。
この本を読むだけで、明日からあなたのコミュニケーションに根拠が生まれます。
【番外編】ビジネス理解に関するおすすめ1冊
カスタマーサクセスとは何か
- カスタマーサクセスの重要性が分かり、見える世界が1段階レベルアップする
- クライアントのビジネスモデルへの理解力が飛躍的に高まる
- クライアントのビジネス最大化に最適なWebサイト・ページを提案できる
Webディレクターとしてさらに視野を広げたいという方は、この本を読むことで明日から見える世界が変わります。
その理由を説明させてください。
カスタマーサクセスとは、簡潔にいうと「サービスやプロダクトを利用したユーザーの満足度を上げるためのビジネス行動」のことです。
もしあなたがWeb制作会社の立場であるなら、知っておくべきことは「クライアントはWebサイトとカスタマーサクセスをどのように紐づけたいか」です。
※自社ディレクターであれば「自社サービス、プロダクトとカスタマーサクセスの紐付け」です。
ただし、クライアントが必ずしも把握しているとは限らないので、ビジネス内容を理解した上でこちらから提案する場面もあります。
あなたが作るWebサイトは、クライアントのサービスやプロダクトをどのくらい知ってる人が訪れるのでしょうか。
また、何のために、どのように使うのでしょうか?
あなたがクライアントのカスタマーサクセスを把握しているか否かで、サイト・ページの提案構成も大きく変わってきます。
少しWebディレクターの業務に慣れて、ステップアップしたいと考えている方はぜひ読んでみてください!
まとめ
今回は新人・未経験Webディレクターにおすすめな本を9冊紹介してきました。
本の内容を知っている人と知らない人では、今後のキャリアに大きな差が生まれると言っても過言ではありません。
それくらい、今回選んだ本はあなたの考えを劇的に変えるものだと自信を持って言えます。
もし「そのスキル身につけたい!」と気になる本があれば、ぜひ手にとってみてくださいね。
ぜひTwitterなどで意見交換しましょう。
ではまた!